大学ならではの研究テーマを選ぼう。実用化は会社で出来る


 研究室での研究テーマは、B4の場合は指導教官によって与えられると思うのですが、 指導教官に依るとは思うのですが、M1に上がったタイミングで自分で考える機会を与えられるのが一般的だと思います。 (逆にB4は与えられたテーマに取り組みながら、色々な論文を読んで自分でやりたいテーマを探す時期だと思います)

 その際に(もしくは研究室、大学の学科を選ぶタイミングで)考えてほしいのは、 折角大学に所属しているのだから、基礎に近い分野・研究に挑戦する、ということです (物理や化学、数学といった昔からある学問のイメージです)。

 自分は大学院時代、かなり実用化に近い研究をしており、 企業との共同研究等も実施していたのですが、 実用化研究は社会に出てからいくらでも出来るなと、社会に出て感じています。 (会社に入ってからも基礎研究をやらせてくれる会社は優良です。余力があります)

 そもそも、実用化に向けた設備が揃っている大学の研究室なんて数少ないです。 今後新たなイノベーションを推進するために、今まで以上に産学連携を推進していくべきなのでしょうが、 普通の大学でそれを実現するには、日本の大学の研究費は少なすぎると感じてしまいます。

 近畿大学のマグロ養殖とか、阪大のヒューマノイド(石黒研究室)等、進んできてはいますが、 大学の全総数に比べてこういう際立った研究が出来る研究室は少ないなぁ…、と思ってしまいます。 (自分も仕事で色々な研究室にお話を伺いに行くことが多いのですが、企業の目的と大学の目的が違う以上、 そこを合わせに行っても中途半端なものしか産まれない、どうしたものかと悩んでいます)

 この産学連携の在り方については、是非在学中にも考えてみてほしいのですが、 そのためにもまず、大学ならではの研究をしっかり行い、 その後に企業で実用化研究も行い、大学や企業の今後を考えてほしいなと思います。

 給料と引き換えに成果を求められる企業とは異なり、 大学では自分が学費を払って研究をしているのですから、 企業では中々出来ないような、 実用化とはかけ離れたような基礎研究に腰を据えて取り組んだ方が面白いと思います。 (良く分からなかったら、なるべく難しそうな、学問っぽいやつを選びましょう(笑))

 自分の頭に自信があるのなら、理論系の研究テーマを専攻して、 自分の頭の限界に挑戦してみるのが良いと思います。 一つの数式に対して、時間をかけて一つ一つ理解を積み重ねる経験も時間のある大学生ならではだと思います。 (大学教員の凄さを感じられるのはこっちだと思います)

 しかし、自分の頭に自信が無いのなら、私は実験系の研究テーマをお勧めします(笑)。 実験系だと、例え予期した結果が出なくても、手を動かした分だけ成果に繋がるので…。 (理論系だと結果が出ないと何も生まれない…)

 大学で研究テーマを選ぶ際、一見実用化に近い研究の方が、 魅力的に映ると思うのですが、せっかく大学に行っているのだから、 就活の際に自分の研究テーマを理解してもらうのに苦労するような、 難しいテーマに挑戦してほしいなと思います。

 是非参考にしてみてください。

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