研究の目的、論文を書こう


 まず最初に、自分は大学院時代に論文を仕上げることはできませんでした。 修論時点で1stで書けるだけの材料は揃えられたものの、 論文にまとめ切ることが出来ずにそれだけは後悔しています。

 私は折角大学院まで進学するのなら、 就職先が研究テーマと同じ分野かどうかは関係なく、 その分野で一本自分の力で論文を仕上げてほしいな、と思います。

 まず、自分は大学では応用化学科に所属していました。 そして4回生のタイミングで有機合成の研究室に入り、 修了まで有機ELのホール輸送材料の研究をしていました。 バリバリの合成屋さんで、毎日白衣を着て実験に明け暮れていました。

 研究テーマそのものに魅力を感じていたこともあったのですが、 それ以上に当時の准教授の人間性に魅力を感じて、その研究室を選びました。 (非常に厳しい研究室でしたが)

 B4で配属当初は研究を頑張っていたのですが、 M1の時に子どもが出来、それと並行して研究は疎かになり、 一時は進級が危ぶまれることもありました。 (就活にも精を出していたので…)

 M2になって働き先が決まり、遅れを取り戻すように狂ったように実験を繰り返したのですが、 有機合成という時間がかかるテーマである以上、最後まで一年の遅れを取り戻すことが出来ずに、 悔しい思いをしました。 (学会発表や、修論としては満足のいくものを仕上げられましたが…)

 また、実用化に近いテーマでもあったので、 ある企業さんとの共同での研究も実施し、 産学連携に向けたあり方も考えることが出来ました。

 そして今は通信という全く畑違いの分野で働いているのですが、 大学院で一つのテーマに向かって一生懸命、研究活動を行った経験は、 仕事の進め方、レポートの書き方、プレゼンの仕方、何より仕事をやり切るための自信になりました。

 私は最後まで論文という形で自身の研究成果をまとめることが出来ませんでしたが、 是非これから大学院に進学される皆様には、在学中に論文を一本仕上げることを一つの目標に、 研究活動に精を出して欲しいな、と思います。

 社会に出ても、研究職(特に基礎研究)の場合、論文を出すのが一つの評価になると聞いています。 (自社のグループ企業や、メーカーなどの研究職に進んでいる友人の話など)

 さらに、特許を書く経験(こちらは実用化研究)まで大学生の間に経験していたら、企業では重宝されると思います。 次項でまとめていますが、どうせ大学で研究を行うなら、 実用化より基礎に近い研究をした方が面白いと思うのですが、 会社に入っても研究活動を主業務としたい場合「特許を書いたことがある」という経験は非常に重宝されると思います。 (ちなみに多くの会社で社長よりも給料をもらっているのは特許をたくさん出している研究者です(笑)) (海外に比べたらそれでもその比率は低いのですが…)

 自分は大学院に進学した際に、研究の目的・目標を明確にしておらず、 無駄な実験で遠回りをしたな、と修了を間近にして後悔をしました。

 日本の技術の発展に貢献し、さらに英語での読み書き能力、 仕事の進め方を理解するために、是非論文を一本まとめる事(1stで)を目標に研究を頑張ってほしいなと思います。 (別にメジャー誌じゃなくても良いと思います)

 当然就活でも自力で一本まとめた経験は大いに評価されます(今の就活の線表上、就活までに仕上げるのは困難だとは思いますが)。 頑張ってくださいね!





大学生の間にしておきたい50のこと