量より質、全ての科目でA+を目指そう


 時間に余裕がある大学生だからこそ、目の前のやるべきことに本気で集中する習慣をつけて欲しいと思います。 文系・理系や家庭状況(仕送りの有無)によって忙しさは異なるかもしれませんが、 大学の講義に関連する活動-受講・予習復習・テスト勉強・レポート-に時間を取られても、まだまだ大量に時間はあるはずです。 逆に、これらの時間をロスしてでも他にやるべきことが大学生に存在するのか、私にはわかりません。

 自分は大学生の1回生-2回生の前期間に真面目に講義を受けていなかったのを非常に後悔しています。 どうせ専門基礎を抑えないと、院試や研究活動はやっていけないし、そもそも何のために大学に行っているのだろうか、と考え直して、 2回生の後期から真面目な学生に変わりましたが、1年半という非常に長い遠回りをしてしまいました。 (大学入学当初は、俺はこんな大学に来るべきではなかった。勉強しなくても余裕だし、みたいな斜めに構えたところがあったんですよね…痛い…)

 学部の成績は、院試・研究活動以外にも、奨学金の免除やゼミ・研究室選び、就職活動、 さらには将来海外MBAを考えるときのGPAでの足切りなど、結構後々まで響いてきます。

 でも、そんなことよりも、きちんと目の前のやるべきことに全力を出す習慣、テクニックに逃げずに地道に頑張る習慣、 を大学生の間に身につけておくことが何より大事だと私は考えています。(カンニングなんてもっての他です)

 大学は高校までとは違い、講義の選び方・空き時間の使い方まで、学生の自主性に一任されています。 特に、親元を離れて一人暮らしを始める学生さんの場合、何を食べるか、いつ起きるか、といった日々の生活のコントロールまで必要になってきます。

 正直、受験も終わり環境が激変する中で、自分を律してやるべきことをきちんとする、という事がめちゃくちゃ難しいことだとは、 自分も理解しています。社会人としてキャリアを積んでいる自分でも、 自分をコントロールできずに自己嫌悪に陥ってしまうことも多々あるので…。

 しかしそれでも、この大学生という自由な時間の中で自分をきちんとコントロールして、 毎日を過ごせたかどうか、というのは、後々の大きな自信や生活習慣の違いになっていきます。 正直、大学生活の場合、講義を代弁してもらい、試験前に少し頑張れば、ある程度の成績も取れるし、卒業も出来ると思うのですが、 社会人になってマラソンのような長期戦に入った時に、その考え方だと入社後数年で伸び悩みます。 (そういう人は自分にこの会社・業界が合っていないんだ、と考え、転職を繰り返すことになるかも知れません)

 学生になり、自由な時間が出来る中で、今自分がやるべきことを見失わないで欲しいな、と思います。 特に外向き思考の高い学生さんこそ、学業にも集中してほしいです。 インターン、ビジネスコンテスト、NPO、別にそれ自体が悪いことではありません。 後の項目でもまとめますが、学生の間に外の世界に目を向けることは非常に重要です。

 しかし、一見派手なそちらの世界にばかり気を取られ、本当に今頑張ること-大学の講義に集中して、 自分のコアとなる知識・知見を身につけること-を疎かにするのは、 個人的には違うのではないか、と思います。

 学生時代に起業して〜みたいな人が今後ますます増えると思いますが、 そういう人が増えるからこそ、自分のコアとなる知識を大学で学んだ人が、 市場に求められるのではないか、とも思います。 (学ぶ対象が大学になかった、という人も、せっかく入学したのだから、4年位付き合えば良いのに、とも思います) (その4年のロスが致命的になる世界で戦いたい、とまでいうのなら止めませんが。。。)

 個人的な考えではありますが、 私はどのような世界であっても、本当に価値のあるものを産み出すには、 地道な努力が必要だと考えています。 会社に入って色々な事業を作っている中で、何かを考え抜き、本当に人を動かすには、上辺だけでは駄目なんですよね。 当然地道な努力を続けるには、厳しいこと、辛いこともたくさんあります。 ただ、そこから逃げて上辺だけの輝かし世界だけを見ていても、自分がそれを産み出す立場には回れません。

 大学生の間に、焦らず、愚直に目の前のやるべきことを潰していき、中身のある、内側から自信の溢れた人材に自分を育てて欲しいな、と思います。 そのために、一つ、大学で受講する全ての講義でA+を目指すのは、非常にわかりやすい指標だと思います。 (再度、ある程度の時間は取られるでしょうが、それでも課外活動に時間を費やすことは可能な、投資対効果の高い目標だと思います)

 海外の大学入試では、センターに変わるSATの試験や、GMAT/TOEFLの点数以上に、高校の通知表や、課外活動の取り組みが評価されるようです。 また、日本においても、東大・京大を始め、一発勝負の筆記試験から、総合的な力を見るAO入試の割合が増えてきています。

 社会人になりたての頃は、高校の通知表よりも入試で高い点数を叩き出せる学生の方がどう考えても優秀だろ…と思っていたのですが、 社会経験を積むにあたって、大きな価値を生み出せる人は一発逆転タイプよりも、日々頑張っている人だな、と考えるようになりました。 (実際、日本のAO入試においても、一般入試の学生より社会に出て活躍されている人が多いというデータも出てきているらしいです) (一見派手なタイプは入社後は目立つのですが、その後伸び悩む人が多い事を実感しています)

 今回、全ての講義でA+を目指そう、という煽り文句に近いようなタイトルにしましたが、 その心は自由な環境の中でも自分を律する強い気持ちを持って欲しい、ということでした。 遠い未来や終わった過去に目を向けずに、目の前のことに全力を尽くす習慣をつけてください。 社会はそういう何事にも頑張り続けられる人材を待っています。





大学生の間にしておきたい50のこと