本の読み方を工夫して知識を知見に落とし込もう


 本は何も意識せずにただ読むだけでも、パチンコやスマホゲームよりずっと生産的な活動になります。 しかし、どうせ同じ時間を使うのなら、 知識を自分のものにしたり、脳を鍛えたりといった読書の効果を最大限発揮させてほしいと思います。 ここでは読書の生産性を向上するための簡単なコツを2つ紹介したいと思います。

@定期的な想起練習の実施

 読書を進める中で、章毎に「この章で筆者が述べたかったことは何なのか?」を自分に問いかけましょう。 また、一冊の本を読み終わったら、本で筆者が伝えたかったことを頭の中でまとめてみましょうTwitter等のSNSにアップするのも良いと思います(きっと筆者も喜びます(笑))。

 この「自分への問いかけ」は想起練習というのですが、勉強の効果を上げるためのテクニックとして、 各所で非常に注目されています。頭の良い人は自然に行っていることなのかも知れませんが、 自分が本を読んでいる途中で「自分への問いかけ」をしたことがない、という人は、是非この習慣をつけてみてください。

 この想起練習は自分が内容を理解できているかを試す非常に効果的な手法で、 是非一度、簡単なビジネス書(おそらく章末にまとめが書いてある)ではなく、 大学の専門書などで試して欲しいと思います。 多大な時間をかけて読み込んだにも関わらず、 自分が全く内容を理解出来ていなくてビックリすると思います(笑)

 脳は筋肉と同じで負荷を掛ければ掛けるほど成長します。 その手軽な負荷の掛け方が、随所での「自分への問いかけ」、想起練習になります。 是非試してみてください。 (ちなみに自分は子どもとご飯を食べるときは、必ずその日に学校で学んだことを聞くようにしています) (家庭教師や塾講師のアルバイトでも使えると思うので、是非ご活用ください)

A体験を通じた知識の知見への転化

 本で筆者がまとめているのは、筆者にとっての知見の結晶です。 しかし、それらを読書を通じて「知識として得ること」は出来ても、 読書だけでは「その知識を知見に昇華させること」は出来ません。 これらの知識は自分の行動を持って体験することで、 初めて自分の知見の一部になるからです。

 学生の間に気付いてほしいのですが、 言葉としての知識理解と、自分で体験しての知識理解は全くの別物です。 自分の考えを伝える時、それが言葉だけなのか、体験に基づくものなのか、 数々の現場をくぐり抜けてきた社会人が見たら、一瞬で見透かされてしまいます

 そしてその違いを認識せずに、無意識に「本で得た知識を自分の知見としてを伝える習慣」がついてしまうと、 私生活や就職活動において「軽い」と見られてしまう可能性が激増します。 社会では言葉の重さは非常に重要視されます。 言葉の重さは最後まで仕事をやり抜く責任感と直結するからです。

 学生の間から言葉の重さを意識することは、 例えばインターネット上の情報を目利きしたり、就活で会社を目利きする際も、 非常に効果的です。「この人の情報発信は自分の体験に基づくものなのか?」と問いかける姿勢は、 特にインターネット上の情報を目利きする際に効いてくると思います。 そして、自分が情報を発信する際も、是非自身の言葉の重みを意識してみてください (この項目については別途まとめたいと思います)。

 少し横道にそれましたが、本を読む際も、 後で自分の体験に落とし込むことを意識しながら読むことに挑戦してみてください。 そんなに難しいことではありません。 読んでいて「これ面白いな」「後でやってみよう」と思える箇所を見つけたら、 本に折り目をつけるだけです (線を引くとか付箋を貼るとか、色々なやり方がありますが、個人的には折り目が手軽で最強だと思います)。

 ノウハウ系のビジネス書だと、内容が具体的なため、折り目はつけやすいと思います。 逆に、内容が抽象的な専門書等は、折り目をつけにくいと思います。 しかし、抽象的な内容を行動という具体的なものに落とし込むことが出来たら、 間違いなくその内容は理解できたということになります。折り目をつける気持ちで専門書にトライしてください。

 そして、折り目をつけた本で得た知識を日常生活、就職活動、趣味、アルバイト、研究活動、何でも良いので、 自身の行動に落とし込んでみてください。 自分で体験してみることで、初めて折り目をつけた「知識」に「自分の考え」が加わり「知見」になります。

 人間の深みは言葉の重さで現れます。 知識だけじゃない、重さを持った話が出来る大人を目指して、 是非読書を頭の中だけで終わらすのではなく、 体験を通じて自らの知見として落とし込んでほしいと思います。

 以上の2つが読書をする際に工夫するポイントです。 是非この2つのスキルを活用して、読書の生産性を向上させてください。






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