業界分析は業界トップと信頼できる人の口コミを大切にしよう


 業界分析の方法についても大学生の皆さんによく聞かれます。 就活でも仕事でも、情報が集まってから行動するのではなく、 行動しながら情報を集めるのが正攻法なのですが、 それでも何から手を付けたら良いのか分からない、という方には次の3つをアドバイスするようにしています。

 当然、個々の実力や、理想とする働き方、バックグラウンド、 一人ひとりが違うので正解なんてありません。 私は会社選びは直観が何より大事だと考えていますので、その直感を働かせる前の参考情報として活用ください。

 ステップ@ 書籍で興味のある業界を見つける

 まず『「会社四季報」業界地図 ●●年度版』を購入しましょう。 この本は最新の技術動向も俯瞰的に乗っており(内容の深さは別にして)、 また各業界のプレイヤー(会社)も分かりやすくまとめられています。

 例えば私が働く通信業界のページを見ても、「外から見たらこう見えるんだぁ…」「きちんと取材をして書いているなぁ」、 と感心するような内容に仕上がっています。 業界一覧は2chの就職偏差値板なんかにも書かれていますが、 あれは何の参考にもなりません(眺めていると楽しいは楽しいですが)。 自分の働き先を選ぶのですから、きちんと質の高い情報を対価を払って購入しましょう。

 この本を読みながら興味を持てそうな業界をいくつか選びます。 研究職の場合は、専攻と関連した業界になるでしょうが、 そうじゃないのなら、専攻とか気にしなくても良いと思います。 当然、業界に対する熱い想いなんて必要ありません。 どうせ働きだして数年立たないと、真の意味でやりたいことなんて出てきません。 社会勉強だと思って、気軽にいくつかの業界を選んでみましょう。

 ステップA 興味が湧いた業界の一番手の会社の情報収集をする

 業界を見極めるには、その業界のトップを走る会社を調査するのが一番です。 この時点で業界を絞れている場合は、上位3社の情報収集をした方が良いでしょうが、 業界自体を絞りきれていない場合は、一番手の会社だけ見れば充分だと思います。

 自分自身が働いていて、またいろいろな業界で働く友人と飲んでいて、 各業界の1番手と2番手の間には、売上の差額以上の違い(そこで働く社員の余裕、会社の雰囲気等)が存在すると感じています。 トップの会社を話を聞いてその業界に興味が持てなかったら、 その業界はあなたにとってあまり向いていないのだと思います。

 業界トップの会社は当然人気も高いため、 会社説明会ではあまり込み入った話が聞けないかもしれません。 なんとか大学のOB/OGや、先輩のツテ等を活用して、 社員を捕まえて直接話を聞くようにしましょう。

 これらを通じて、業界分析を実施して、第一志望郡を5-10社程度(各業界で数社、複数業界)、目星をつけるのが良いかと思います。

 ステップB 先輩が受けた優良企業リストをもらう

 第一志望群については、おそらく上記の方法で誰でも簡単に見つけられるのですが、 皆さんが知りたいのは、そうではない、第一志望群の会社を落ちたときの、 リスクヘッジとしての優良企業-第二志望群の会社だと思います。

 これについては、自分が信頼できる先輩・社会人の就活時に受けた 企業リストを頂くのが効率的です。 どの会社を第二志望群として抑えるか、については、 やはり同程度の力を有する諸先輩の体験を活用するのが早いです。 (これらの企業を一から探すのは労力がかかる割に、見返りが少ないのです)

 就活をしていて非常に気に入ったが、第一志望の会社から内定を頂けたので泣く泣く辞退した会社や、 あまり名前は知られていないが、選考が非常に好印象であった会社など、 あなた達の先輩方も、同じように足を棒にしながら様々な企業とのやり取りの末に就活を終えているはずです。

 そこで得られた知見を活用せずに自分の力だけで就活を乗り切るには、就活は短期決戦過ぎます。 そもそも、就活において、他人と協力して乗り切ろう、という発想を持てない学生さんは、社会人になって仕事を始めるにおいても非常に危険です。 頼りになる先輩が見つけられない、という場合は、 説明会等で隣に座って仲良くなった学生さんと情報共有しましょう。

 その際、自分が相手にとって役立つ情報を提供できなかったら、 相手も良い顔をしないと思いますので、自分が足で得た情報は真摯に提供して、 どんどん仲間を増やしていきましょうね。 (そういう意味では大学の就活支援団体等も上手に活用するといいと思います)

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 もう一度、就活も仕事も、行動しながら情報を得ていくのが鉄則なので、 業界分析が終わってから行動する、というのはやめましょう。 上記のような業界分析をしてみたが、それとは別に何となく受けてみた会社が非常に良いと感じたのなら、 その直観を大事にしましょう。 分析することが就活の目的ではなく、自分の直観が走った会社に入るのが就活の目的です。

 とは言え、最初の一歩を踏み出すのに手当たり次第、というのも効率が悪いので、 質の高い情報を元に最初の一歩を踏み出してみてください。 それが、書籍であったり、環境の近い周囲の人であったりというのは、 ある意味当たり前で、インターネット上の情報だけを信じるのはリスキーです。

 ただ一点、ベンチャー企業、スタートアップ企業に興味がある人は、 逆にインターネット上でしか情報を得られない場合も多いので、上手に活用しましょう。 (ベンチャー企業を目指していてこのサイトをここまで熟読している人は、 正直ベンチャーに向いていないと思うのですが…)





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